歯を磨く
家族構成
長男くん(中3不登校歴9ヶ月)
次男くん(小6不登校歴15ヶ月)
母親と父親(僕)
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昨日は長男くんの家庭教師の日。
高校受験は終わったが勉強の遅れを取り戻すため続けることになった。
受験前は連続ドタキャンで先生に迷惑をかけたので、長男くんの意思を確認して決めた。
長男くんはいつも出発のギリギリ前に起きてくるのだが、昨日は少しだけ早めにドカドカと階段を下りてきた。
ドタキャンも想定していたが手には筆箱を持っていたので一安心。
「おはよう」と遅めの朝のあいさつを交わし、長男くんはそのまま洗面所へ。
すりガラス越しに見た洗面所の長男くんの影。
「シャカシャカ」と音が聞こえてきた。
歯磨きをしている。
どれくらいぶりだろうか。
監視しているわけではないのだが、少なくとも僕と出かける前には磨いていない。
たぶんだけどずっと磨いてなかったと思う。
その晩のお風呂上りにはドライヤーで髪をかわかしていた。
これは不登校前にもなかったこと。
受験が終わり高校入学までにはだいぶ日にちがある。
卒業式にも参加する予定はないので、もう早めの春休み。
ゆったりとした気持ちで過ごせているのだろう。
高校合格
家族構成
長男くん(中3不登校歴9ヶ月)
次男くん(小6不登校歴15ヶ月)
母親と父親(僕)
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長男くんが受験した高校から合格通知が届いた。
無事合格。
私立の専願だったので、受験さえできれば大丈夫と思っていたが良かった。
長男くんはホットしたと言っていた。
しかしなぜか親として特別うれししいという感情はない。
ホットしたというのでもない。
不思議だな。
受験の朝、普通に試験会場まで行けたときはホットうれしかった。
合格はゴールではなく新しいスタート。
不登校の子は入学よりも通学が大変と言われる。
4月以降のことを今から心配してもしょうがない。
それまでに家族で旅行でも行って楽しんでこよう。
あの恐怖心はどこへいったのだろう?
家族構成
長男君(中3 不登校歴9カ月)
次男君(小6 不登校歴 15カ月)
母親と父親(僕)
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次男君の話。
最近は毎朝、学校の玄関まで行くことができるようになった。
そこに校長先生が待っていてくれて次男君と挨拶を交わす。
次男君は宿題のプリントを貰ってくる。
これで形式上は出席となる。
校長先生ありがとうございます。
担任の先生にも一回だけ会うことができた。
校長先生に会えるようになったので、担任の先生も大丈夫だろうと思って、事前にお願いしておいた。
会うというより少し距離をとって視界に入る程度でお願いしますと。
次男君には何も言っていない。
ある朝、いつもの校長先生へのあいさつのときに死角から担任の先生が現れた。
次男君に怖がる様子はない。
それを見て大丈夫と思ったのだろう、軽く挨拶してくれた。
次男君も挨拶を返したように見えた。
意外とあっさりと会えて、僕はよかったというより不思議な気がした。
あのガチガチの恐怖心はどこへいったのだろう?
他には保健室で保健の先生に身体測定をしてもらうことができた。
中学校に身長・体重・視力を報告する必要があるのでと次男君には伝えてあった。
しかし次男君は怖がったので、僕がだれもいない保健室で測定する手はずだった。
放課後に保健室まで二人で行ったのだが、そこに保健の先生が間違って入ってきてしまった。
僕はビックリして「大丈夫、帰る?」と次男君に言ったが、結局は保健の先生に測定してもらって無事終了。
後で聞いたら、怖くなかったと。
会ってしまえば意外と大丈夫のようだ。
そうなると親として次を急いでしまう。
今週から保健室登校をしてみる?と聞いてみたが答えは「無理」。
やはりまだまだ恐怖心はある。
一年以上も学校に行けていないのだから、そう簡単にはいかないよね(笑)
高校入試
家族構成
長男君(中3 不登校歴9カ月)
次男君(小6 不登校歴 15カ月)
母親と父親(僕)
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長男君は高校入試を無事に受けることができた。
前の晩はあまり眠れなったようだが、朝は普通に起きてきてスムースに出かけられた。
送る車のなかでパンとジュースの朝食も食べていた。
不登校になって一日の大半をベッドの上で過ごす生活をしていので体力はない。
模試は一回経験しているが、本番は筆記試験の後に面接もある。
試験会場にさえ行ければ何とか一日乗り切れるだろうとは思っていたが、迎えに行って会場からでてきた姿をみたときは正直ホットした。
家に帰ったら晩ごはんを食べずにすぐに寝てしまった。
本当に疲れ切ったのだろう。
年末から模試や家庭教師のドタキャンは合計で5回。
不安からくる心の辛さだろうか、行くことができなかった。
親としては入試本番も…という気持ちがあったし、そうなる場合も想定していた。
入試の三日前のスクールカルンセラーさんとの面談で不安を吐き出すことができた。
それで少し落ち着いた様子はあった。
その翌日には連続キャンセルしていた家庭教師へ行くことができて、面接の練習をしてもらった。
入試前日は会場の下見に行ってきた。
担任の先生からは応援のメッセージを頂いた。
たくさんの人に支えてもらった。
親は特別なことは何もしていなが、5回のドタキャンすべてを受け入れることができた。
残念な言葉や嫌味を一切言うことなしに、「そう、わかったよ」と言ってやれた。
周りの支えは大きかったが、やはり一番は本人の気持ちだろう。
合否は一週間後だが、「行けただけで◎ですね」というカンセラーさんの言葉通りだと思う。
希望通りにならなかったら次の選択肢をさがす。
道は必ずある。
長男君について嬉しかったこと
家族構成
長男君(中3 不登校歴9カ月)
次男君(小6 不登校歴 15カ月)
母親と父親(僕)
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昨日スクールカウンセラーさんに来て頂いた。
忙しいところを長男君のためにお願いして時間を割いてもらった。
短い時間だけど話ができてよかった。
長男君も心の整理ができたと思う。
このカウンセラーさんは長男君が不登校になってから毎月面談をお願いしている。
学校に行けない長男君のために自宅まで来てもらっている。
本当にありがたい方です。
元気のない様子は変わりなかったが、カウンセラーさんへのお茶だしを自分でやってくれた。
今までもお願いしたらやってくれていたが、昨日は言う前から自分でお茶を準備して出してくてた。
家庭内のことを責任もって自分でやる。
中3なので当たり前だと言われそうだが、我が家ではとても珍しこと(笑)
こういう基本的なことが大切なんだなと思う。
親が言うのもアレだけど、長男君は学校での評価は高かった。
先生からも友達からも信頼されていて、生徒会でも重要な役についていた。
親として誇らしかったが、何か違和感を感じていた。
家の長男君とは何かが違う。
親がやりなさいということは最低限やるが、それ以上自分で考えてやる姿が家ではあまり見られなかった。
親がいつも先回りしていたので、言われるがままにやる癖がついてしまったのかもしてない。
これは親として申し訳ないと思う。
土台がしっかりしていないのに上へ上へ積み上げた結果、支えきれなくなって倒れてしまった。
それが不登校の根本原因だと思う。
だから昨日のお茶出しは本当に嬉しかった。
今は長男君のことを信頼し任せている。
彼の人生を自らが歩んでいくことを見守り応援している。
そして夕飯のときも。
「家庭教師の先生のところに行こうかな」と自分で言ってきた。
果たして行けるかどうかはわからないが、自分の意思を自ら伝えてくれたことが嬉しかった。
2回連続で3回目のキャンセル (⌒-⌒)
家族構成
長男君(中3 不登校歴9カ月)
次男君(小6 不登校歴 15カ月)
母親と父親(僕)
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今日も長男君の話。
入試に面接があるのでそれまでに散髪をしなければいけない。
さすがに長髪はまずいので(笑)
なんとか日曜日に散髪へは行ってこれた。
が、気持ちは重かったようだ。
そして今日、家庭教師をキャンセル。
昨晩までは行くつもりだったが、朝起きて心が重くなったようだ。
これで2回連続で3回目のキャンセル。
理解のある先生だが、これ以上迷惑をかけられないので、次の予約は簡単に入れられない。
長男君が苦しんで迷って判断したこと。
サボりとか怠慢でなはい。
本当に先生ごめんなさい。
親が謝るしかない。
m(__)m
行けたらいいなとは思っていたが、キャンセルは予想していた。
正直、ちょっと落ち込むけど笑顔だけは忘れずにいよう。
(⌒-⌒)
心のエネルギー
家族構成
長男君(中3 不登校歴9カ月)
次男君(小6 不登校歴 15カ月)
母親と父親(僕)
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長男君の話。
月曜日 家庭教師キャンセル
水曜日 散髪キャンセル
外出するのもしんどい様子で心の元気が減ってきている。
今日予定していた漫画喫茶もどうなるかな思っていてが、これは行ってこれた。
無理して外にでたのかもしれないが。
昨日スクールカウンセラーさんとお話した。
一か月前は学校説明会に参加し、模試も受けることが出来ていたので、カウンセラーさんは喜んでくれていた。
「一歩一歩進んでいますね」と。
最近の長男君の様子をお話ししたら、まだ心のエネルギーが不足してるのではと。
僕も同意見。
親の目から見て、次男君の充電は80%以上だが、長男君はまだ50~60%くらいかなと思う。
受験準備のため何とか外には出て行くが、そこでエネルギーを消費してしまい溜まっていかない。
次男君は再登校へ向けてのエネルギーがあり、学校へ近づけていることが自信になって、それがさらにエネルギーとなっていく、順のパターンになっていると思う。
長男君はまだまだ休養が必要かなと思うが、受験は待ってくれない。
「どうなろうが道はあるからね」と長男君には言っておいた。
不安でいる長男君にどうやって寄り添えばいいのか。
あと一週間、笑顔だけは忘れないようにしよう。