愛すべき不登校兄弟たち

親のエゴを手放し信頼する

それぞれの一歩

家族構成

長男君(中3 不登校歴6カ月)

次男君(小6 不登校歴 12カ月)

母親と父親(僕)

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法事で親戚の集まりがあった。

参加するしないは長男君・次男君ともに任せた。

長男君は不安な気持ちがあったと思うけれどそれを乗り越えて参加。

人見知りの次男君は予想通りの不参加で一人お留守番。

 

正直、僕自身も子供の不登校がばれるのは嫌だなと思いながら参加。

ほとんどの親戚が数年振りに会う人たち。

お酒を酌み交わしながら2時間くらいの歓談。

子供についての話題はほとんどでなくて不登校というカミングアウトもしなくて済んだ。

終わってしまえばあっという間の楽しいひと時。

ご飯もお酒も美味しかった。

 

長男君は年が近い従弟たちと笑って話している場面が見られた。

ひきこもり気味の長男君には良いリハビリになったかな。

自分の中でやらなければいけないと思うことはやれるようになってきた気がする。

そこは中学生だけのことはある。

逆に今しなくていいことは何にもしないけどね(笑)

 

次男君も怖い気持ちを乗り越えて一歩進んだ。

別の日の出来事だが、学校の教室に入ることができた。

誰もいない日曜日に担任の先生に頼んで学校の玄関を開けてもらった。

お休みの日に先生ありがとうございます。

 

8月からは学校の敷地内までなら入れるようになっていた。

それから校舎内の教室まで3カ月。

玄関には一歩だけ入ったことがあったが、それ以上は怖くて進めなかった。

無理は禁物ということでいつもそこで引き返してきた。

 

その日も怖がっていたが、僕が少し強く押した。

「勇気をもって怖さを乗り越えて教室まで行こう!」

この言葉が言える関係性を築くまで一年を費やした。

次男君はそれでも無理なら無理と正直に言ってくれるし、ぼくも素直にそれを受け入れられる。

 

誰もいない教室に誰にも見られず入っただけだが、怖さを乗り越えた大きな一歩。

みんながいる教室に入るのはあと何歩かかるだろうか。

そこまでたどり着けるかどうかもわからない。

しかし次の一歩を踏み出す勇気は既に次男君にある。