愛すべき不登校兄弟たち

親のエゴを手放し信頼する

1年3ヶ月ぶりの出席

家族構成

長男君(中3 不登校歴9カ月)

次男君(小6 不登校歴 15カ月)

母親と父親(僕)

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次男君、1年3ヶ月ぶりの出席。

授業を受けたわけでもなく、教室にも入っていない。

 

先週からはじめた、朝学校に行って玄関に入る日課

各教室では朝の会が始まっていて先生や生徒に会う可能性が低い時間帯。

短い時間だけど入れるようになった。

こわごわだけど入れるようになった。

 

昨日、そこへ校長先生が現れた。

たぶん意図的に来られたのだと思う。

校長先生は話しかけてはこないが、数メートル先からこちらを見て軽く手を振った。

僕は一瞬緊張して次男君を見た。

大丈夫だろうか?

 

とにかく学校に来たことを先生に確認してもらった。

つまり今日は「出席」となる。

 

家に帰って次男君と話した。

僕「校長先生が来ていたの見えた?」

次男君「うん」

僕「確認してもらったから、今日は出席になるね。」

次男君「うん」

僕「ところで怖くなかった?」

次男君「怖くなかった(ニヤ)」

 

これで対人恐怖症を克服できたわけではないが、タイミングが良ければ人と会えることがわかった。

それがよかった。

焦らず一歩一歩。

 

長男君の良いところを上げてみた

家族構成

長男君(中3 不登校歴9カ月)

次男君(小6 不登校歴 15カ月)

母親と父親(僕)

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受験を控える長男君。

不安になっているのが、なんとなく感じられる。

心のエネルギーも減ってきていると思う。

 

僕までも不安になってきている。

昨夜は久しぶりに睡眠薬を飲んだ。

不安になるのはしょうがない、その自分を受け入れよう。

 

気分転換に最近の長男君の良いところを上げてみることにした。

 

食欲がでてきた。

一日二食のペース。

パン一個みたいな日もあったからそれと比べるとすごい。

ベッドで寝ていても声をかけると起きてきて食べるようになった。

 

土日はお風呂のお湯張りをしてくれる。

忘れることもたまにあるが、前より少なくなった。

平日は次男君が当番。

 

買ってきた食材を冷蔵庫に入れる手伝いをしてくれる。

次男君もやってくれる。

これは嫁さんが助かっている。

 

「ありがとう」のお礼を言ってくれる。

僕も嫁さんもお互いに意識的に「ありがとう」を言うようにしている。

家族間の「ありがとう」の数が増えてきている。

因みに次男君からは聞いたことはない(笑)

 

予定をドタキャンする場合でも、自分で起きてきて伝えてくれる。

寝ていて、そのまますっぽかすことはない。

模試の日は嫁さんが弁当作る前に起きてきて知らせてくれた。

最低限のことはしてくれる。

 

まだまだあると思う。

見つけたらここに書いていこう。

 

次男君がはまっているのも

家族構成

長男君(中3 不登校歴9カ月)

次男君(小6 不登校歴 15カ月)

母親と父親(僕)

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次男君がはまっているのもそれは「お笑い」。

前からバラエティ番組は好きだった。

「アメトーク」や「イッテQ」は毎週録画して何度も見ている。

 

最近はYouTubeで漫才やコントをよく見ているようだ。

昔の「ドリフターズ」のコントや「ダウンタウン」の漫才も大好き。

一番のお気に入りは「タカ&トシ」。

 

たぶん何回も繰り返しで見ているのだろう。

ネタを覚えてしまっている(笑)

それを寝る前に布団の中で僕に聞かせてくれる。

ひとりで「タカ」と「トシ」をやってくれる。

ひとり漫才(笑)

 

やりながら次男君は自分でも爆笑している。

こんなに笑う次男君は不登校前でもなかったような…。

 

一年前と比べるとほんとに元気になったなぁ。

 

長男君のチャレンジ

家族構成

長男君(中3 不登校歴9カ月)

次男君(小6 不登校歴 15カ月)

母親と父親(僕)

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長男君の話。

今日は週一回の家庭教師の日。

予定の15分前に部屋からでてきて、「休んでいい?」と聞いてきた。

顔は苦しい表情をしていた。

もちろん「いいよ」と返した。

 

この一カ月で家庭教師2回と模試1回で合計3回のキャンセル。

まだまだ心の充電が足りてないということだろう。

これはしょうがない。

 

話はかわるが先週親の会に参加してきた。

その会は心療内科の先生がアドバイスをしてくれる。

その先生に言われたこと。

「全日制の高校に入学できても結局は通えずに通信制高校編入することになるでしょう。」

 

この先生は常に親に寄り添ってくれて、やわらかい口調で話し、決して否定したりしない。

そしていつも指針を与えてくれる。

その先生に断定的に言われたので正直少しショックだった。

僕は心のどこかで「お父さん、心配ありません。きっと通えますよ。」と言ってくれるのを期待していた。

 

 

客観的に見て今の長男君には全日制高校は無理なのかもしれない。

しかし長男君は全日制高校へ行きたいと言っている。

結果どうなろうが長男君を信じて任せる。

大切なのは長男君が納得して自分の人生を歩んでいくこと。

 

希望通りにいかない場合を想定して選択肢を調べておく。

親にできることはこれ。

 

先生はこうも言ってくれた。

「学校だけが学びの場ではない。日本の学校制度は選択肢が狭すぎる。多くの子供たちを見てきて思うことは、決して学校にこだわる必要はない。」

そして最後に「大丈夫です、心配ありません。」とも。

 

今日行けなくて苦しんでいるのは長男君。

先のことはひとまず置いといて、現在の彼に寄り添うようにしよう。

 

チャレンジする次男君

家族構成

長男君(中3 不登校歴9カ月)

次男君(小6 不登校歴 15カ月)

母親と父親(僕)

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次男君の話。

学校への復帰を目指しているが、いきなり教室へ行って授業を受けるのは当然無理。

まずは何とか1日でも出席にカウントしてもらう。

 

その基準は校舎内に入り、それを先生が確認すること。

玄関に一歩でも入ればいい。

確認する先生はだれでもよく、挨拶する必要もない。

遠くから目で確認してもらえるだけでもよい。

 

学校の敷地内に入るのは大丈夫になりつつある。

次のステップは校舎内。

金曜日に玄関に一歩入れた。

本当に一歩、右足だけ(笑)

 

5年の三学期、6年の一学期と二学期。

出席日数はゼロ。

通知表をもらう度に次男君はこれを気にしていた。

 

次男君に怖い気持ちはある。

一歩入れた、という気持ちもある。

チャレンジする次男君。

親は絶対に焦らない。

 

模試を欠席

家族構成

長男君(中3 不登校歴8カ月)

次男君(小6 不登校歴 14カ月)

母親と父親(僕)

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日曜日の模試、長男君は欠席した。

当日の朝、嫁さんが弁当の準備中に起きてきて「行かなくていい?」聞いてきたらしい。

嫁さんはもちろん「いいよ」と返答。

前の日の晩ご飯は笑顔で食べていたが、夜不安になり眠れなかったようだ。

 

12月の模試は受けることはできたが辛かったと言っていた。

人が多いところは心が疲れるのだ。

それでも二回目のなので、あまり心配してなかったが、まだまだのようだ。

 

入試は三週間後、模試はもうない。

これで本番を迎える。

当日も行けないのでは、と頭をよぎるが心配してもしょうがない。

なるようにしかならない。

 

翌日の家庭教師の授業はなんとか受けることができた。

ザワつく嫌な気持ちを抱えながらよくがんばったよ、長男君。

 

家庭教師の先生に模試欠席のことを報告した。

「無理に模試を受けて嫌なイメージがつくより欠席した方がよかったです。入試当日は別のスイッチが入るので大丈夫です!」

たくさんの不登校の子の入試サポートをしてきた先生から、ありがたい前向きな言葉。

 

思い描くようにいかなくても、その都度考えていけばいい。

道はたくさんある。

 

 

家で勉強するにはどうすれば?

家族構成

長男君(中3 不登校歴8カ月)

次男君(小6 不登校歴 14カ月)

母親と父親(僕)

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久しぶりに長男君と次男君と妻と僕の家族4人でお出かけしてきた。

どれくらいぶりだろう?

トイ・ストーリー4を観に言って以来だと思うので3カ月ぶり?

 

お出かけと言っても、いつもの子供心療内科(笑)。

長男君は普通に先生と面談。

次男君は診察室の前まで。

「先生に会える?」と聞いたけど「無理」と。

 

受診時間は15分間と短いので、事前に聞きたいことを問診票に書いて提出するシステム。

前日に長男君に考えておいてと投げかけておいた。

 

長男君の質問。

「家で勉強できるようになるにはどうすればいいか?」

 

不登校になってから勉強をする気が起きないと言っている。

怠けているわけではなく心理的な抵抗があるようだ。

11月から家庭教師の先生の授業を受けて、その時間だけは勉強ができるようになった。

 

先生の回答。

「机に向かう勉強ではなく洋楽を聴く(英語の勉強)とか、YouTubeで学習動画をみるとか。他には運動が始めるのがいいかな、家の階段の上り下りとか。」

 

この先生も不登校の事例をたくさん見てきているので、決して子供に無理はさせない。

家庭教師の先生と同じ。

親はつい焦って先を急いでしまう。

 

受診後にどうだった?と聞くと。

長男君「走ろうかな」。

前向きな発言!

 

親バカな二人は早速、帰りにスポーツ店によってジョギングシューズを買ってやった。

長男君が自分で選んだ高くてかっこいいうやつ。

 

それから三日たつが、そのシューズが使われた形跡はない(笑)

まあ、子供ってそんなもん。

と思えるようになった自分は少し親として成長したかもしれない。